株式会社morich

2025/10/7

市場に出てきていない「潜在層」に直接アプローチできる。AUTOHUNTで広がったキャリア提案の幅 

株式会社morich

2025/10/7

市場に出てきていない「潜在層」に直接アプローチできる。AUTOHUNTで広がったキャリア提案の幅 

33年以上にわたり人材紹介の第一線で活躍されてきた森本様が率いる株式会社morich。エグゼクティブ層に特化したサービスで多くの信頼を集める同社が、候補者募集の新たな武器として選んだのが、次世代AIタレント検索エンジン「AUTOHUNT」です。

従来の転職媒体では出会えなかった、転職潜在層の優秀な人材へ的確にアプローチできるようになったといいます。導入の背景や、他サービスとの違い、そして「候補者も想像していなかったキャリアの可能性を提示できた」という成果について、お話を伺いました。

森本千賀子
株式会社morich代表取締役All Rounder Agent 

リクルート(現 インディードリクルートパートナーズ)に入社。転職エージェントとしてCxOクラスの採用支援を中心に、4万名超の求職者と接点を持ち、2,500名超の転職に携わる。カリスマ転職エージェントとしてテレビやメディアの出演多数(2012年NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」2022年「ガイアの夜明け」・日経新聞夕刊「人間発見」連載等)2017年3月株式会社morich設立。NPO理事や社外取締役・顧問など「複業=パラレルキャリア」を意識した多様な働き方を自ら体現。日経オンライン・プレジデントオンラインなどの連載のほか、『本気の転職』など著書も多数。文科省「アントレプレナーシップ推進大使」に任命。

トップエージェントが貫く「個のブランド」戦略

──はじめに、森本様のこれまでのご経歴と、貴社の事業内容についてお聞かせください。

私は新卒でリクルートの子会社に入社し、そこから25年間、一貫して人材紹介の仕事に携わってきました。マネジメントとしてクライアントワークから少し離れた時期もありましたが、2010年からは再度コンサルタントとして現場に戻り、特にエグゼクティブ層の採用支援を中心に行ってきました。この業界での経験は、トータルで33年になります。

私がこの仕事を始めた頃は、まだ終身雇用が当たり前の時代。転職は「裏切り者」と見られてしまうような、非常にアウェイな手段でした。候補者の方のご家族からお叱りを受けることもあったほどです。しかし時代は大きく変わり、今では転職が当たり前の選択肢となりました。副業や起業、フリーランスなど、キャリアの多様性が大きく広がったと感じています。

こうした変化の中で、私は一貫して「セルフブランディング」を意識してきました。組織の看板に頼るのではなく、「森本」という個人として信頼され、キャリアを相談される存在でありたい。そのためにメディアへの露出や情報発信を続け、独自のネットワークを築いてきました。株式会社morichは、そうした私の経験とネットワークを基盤に、特にハイクラスのタレントと、未来を創造しようとする企業との出会いを創出しています。

優秀な人材は、もう転職サイトにはいない。エージェント間の「争奪戦」から抜け出す一手

──長年、人材業界でご活躍される中で、候補者集めに関してどのような課題を感じていらっしゃいましたか?

最大の課題は、本当に優秀な層、特に今すぐの転職を考えていない「潜在層」にいかにして出会うか、という点でした。

例えば、既存のダイレクトリクルーティング媒体に登録している方は、すでに転職活動を始めている「顕在層」です。もちろん優秀な方も多いですが、すでに複数のエージェントと接触しているケースがほとんどで、我々もその中の一社、いわば「ワンオブゼム」になってしまいます。エージェント同士での候補者の奪い合いになることも少なくありません。

一方で、LinkedInなどを活用して我々からアプローチする方法もありますが、これは非常に時間と手間がかかるのがネックでした。候補者を検索し、一人ひとりに合わせたメッセージを送る作業は、多大なリソースを要します。専任の担当者がいるわけでもなかったので、どうしてもアプローチの量に限界がありました。

我々の価値は、「他では出会えないようなユニークな機会を、他では出会えないような優秀な人材に提供すること」、つまり『エクスクルーシブ』であることです。そのためには、まだどのエージェントも接触していないような、水面下にいる優れた人材にアプローチする必要がある。そのための、より効率的で効果的な方法を常に模索していました。

──AUTOHUNTを知ったきっかけと、導入前に期待していたことは何でしたか?

まさに、より効率的に潜在層へアプローチできるツールを探していた時に出会ったのがAUTOHUNTです。

期待していたことは、大きく2つです。ひとつは、先ほど述べたLinkedInなどでの手作業のスカウトにかかる「時間と手間の削減」です。私の空いている時間に質の高い面談を組むために、ソーシング部分の効率化は急務でした。

もうひとつは、「転職を全く考えていない層」へのリーチです。転職サイトに登録するのは、少なくとも中長期的にはキャリアチェンジを考えている人です。しかし、マーケットバリューの高い人ほど、今の仕事に満足していて、わざわざ登録などしないものです。

 また、自身の転職意向がオープンになることを嫌う方も少なくありません。 AUTOHUNTであれば、そうしたプラットフォームにはいない層にも直接アプローチできるのではないか、と期待しました。より魅力的な案件があれば動く可能性のある、あらゆる優秀なビジネスパーソンをターゲットにできるわけですから。

AUTOHUNTは接触できる候補者の「層」が全く違う

──AUTOHUNTを実際に活用されて、具体的にどのような成果が出ていますか?

AUTOHUNTを活用することで、非常に大きな成果が出ています。特に象徴的だったのは、ある企業の「社長案件」が決まったことです。

その方は、もちろん転職活動は全くしていませんでした。AUTOHUNT経由でお声がけし、面談でお話を聞く中で、その方の経験や志向性が、ある企業の次期社長としてぴったりだと直感したのです。ご本人にとっては全く想像だにしていなかった想定外のキャリア展開だったと思います。 まさに「斜め上からボールが飛んでくる」ような感覚だったと思うのですが、結果としてその方はオファーを快諾され、素晴らしいご縁につながりました。

これは、従来のやり方では絶対に生まれなかったマッチングだと思います。転職サイトで「社長」のポジションを探す人はいないので、AUTOHUNTでなければ、そもそも出会うことすらできなかったでしょう。我々が介在することで、候補者自身も気づいていなかった可能性を提示できた、まさにエージェント冥利に尽きる事例でした。

──他のサービスと比較して、AUTOHUNTならではの特徴はどこにあると感じますか?

やはり、接触できる候補者の「層」が全く違う点です 。

既存の媒体は、良くも悪くも「転職市場」という土俵の中にいる方が対象です。しかしAUTOHUNTは、その外にいる、まだ市場に出てきていない「潜在層」に直接アプローチできます。 面談でお会いする方も、まだ他のエージェントと全く接触していない、という方がほとんどです。 これにより、我々は候補者にとって唯一の相談相手として、深く関係性を築くことができる。これはエージェントとして非常に大きな価値です。

また、AUTOHUNTのアルゴリズムは、候補者の転職の「タイミング」を捉えるのに長けていると感じます。 人の気持ちは移ろいやすいものです。昨日まで転職に興味がなくても、今日、会社で何かがあって少し気持ちが揺らぐかもしれない。 そんな、ふとした瞬間に、我々からの的確な連絡が届く。この「絶妙なタイミング」でのアプローチが可能な点も、他のツールにはない強みだと思います。

──成果につなげるための、活用のコツや工夫されている点があれば教えてください。

ツールがどれだけ優秀でも、最終的には「誰から」連絡が来るかが重要です。

特に、キャリアの重要な決断を相談する相手として、信頼できるエージェントかどうかは非常に大きなポイントになります。ですから、私はAUTOHUNTのようなツールと、自身の「ブランド作り」は常にセットで考えるべきだと考えています。

LinkedInなどのSNSで自分の考えや価値観を発信する、メディアで専門家としてコメントするなど、第三者から見ても「この人は信頼できるプロフェッショナルだ」と認識してもらう活動が、スカウトの返信率を大きく左右します。「あの森本さんから連絡が来た」と思ってもらえるかどうかで、反応は全く違ってくるのです。 AUTOHUNTは、そうして磨いた個人のブランド力を最大化してくれるツールだと言えるでしょう。

また、面談の進め方も工夫しています。AUTOHUNTで出会う方は転職意欲がまだ高くない方も多いので、いきなり案件の話をするのではなく、まずその方のキャリアビジョンを一緒に伴走しながら見出していくスタンスを大切にしています。今の仕事は本当にやりたいWILLなのか、もっと成長できる環境はないか・・・。

時には、転職ではなく「今の会社でもう少し頑張って実績を出すべき」とか「一度、海外に留学した方が良い」といったアドバイスをすることもあります。目先の転職ありきではなく、その人の人生にとって何がベストかを一緒に考える。その真摯な姿勢が信頼につながり、結果として良いご縁が生まれるのだと思います。

トップエージェントがAUTOHUNTに寄せる、次なる期待

──今後、AUTOHUNTの活用をどのように展望されていますか?また、貴社のビジョンについてもお聞かせください。

AUTOHUNTのおかげで、素晴らしい候補者と効率的に出会えるようになったので、今後はさらに面談の数を増やしていきたいと考えています。 優秀な方々との出会いこそが、我々のビジネスの源泉ですから。

私たちの仕事は、単に右から左へ人を動かすことではありません。目の前の方のキャリア、ひいては人生の可能性を広げ、未来を創造するお手伝いをすることです。そのためには、常に候補者本人も気づいていなかったような「想像を超えた選択肢」を提示できる存在でなければなりません。

今後もAUTOHUNTという強力な武器を活用しながら、私たちにしかできない価値提供を追求し、一人でも多くの方のキャリアと、一社でも多くの企業の成長に貢献していきたいと考えています。まさに相棒でありバディだと感じています。

──最後に、AUTOHUNTに今後期待することがあれば教えてください。

機能面で非常に期待しているのが、既存のデータベースとの連携です。 私たちは候補者管理に「PORTERS」というCRMを使っているのですが、AUTOHUNTで出会った方の情報を手作業で入力しています。

今後、AUTOHUNTで見つけた候補者の情報をシームレスにポーターズに取り込めたり、逆にPORTERSにいる過去の候補者に対してAUTOHUNTからアプローチできるようになったりすれば、業務効率は飛躍的に向上するので、今後の開発に期待しています。

まだ見ぬ出会いが、きっと未来を切り拓く原動力になると信じています!

AUTOHUNTが紡ぎ出す“偶然のご縁”から、想像を超える可能性が広がるはずです。

その奇跡の瞬間に立ち会えることを心からワクワクしています!




取材:金谷優樹・奈良慎太郎
執筆:新國翔大
撮影:東慧紀